2023年はイラストレーション描きます!

2023年が始まりました。

今年の年賀状です!

昨年見えてきたこと

昨年は自分的にはギュッと集中しなくてはいけないプロジェクトが多かったです。プロジェクトが大きいと当然問題も起こりやすくなるわけで、悩み事も多い一年だったように思います。仕事を頼まれる機会が増えるのはすごくいいことではあるのですが、このままだとキャパシティオーバーになるなぁと感じることが多かったです。

何年か前(というか2017〜2018のあたり)にもそのようなことがあり、2018年は仕事のやり方というか、そもそもの生活態度も含めてガラッと変える1年になりました。そこからもう5年過ぎたんだなぁと。またちょっと違う波に乗るときが来ている感じがします。

ここから5年、10年と考えた時に、なにか仕込むとしたらなんだろう?と考えたとき、ひとつの答えにたどりつきました。

イラストレーションの仕事をしたい

です。

デザイナーとイラストレーターの両立出来てないんです

way to go design として活動を始めた頃は、周囲の人にはわたしの名前ともにイラストレーターとしてのイメージのほうが大きかったように感じていました。とはいえ、当時の現実はグラフィックデザインの仕事のほうが実務経験も多く、仕事の規模も大きいものが受けられるので、屋号にもあえてデザインの文字を入れました。ありがたいことに次第にデザイナーとしての依頼が増えてゆき、パッケージデザインや新事業・新店舗等のブランディング周りをまるごと任せてもらったり、規模の大きいウェブサイトの制作にも関われるようになりました。試行錯誤でやってきましたが、お客様にも恵まれていろいろな体験とともに成長し、実績を作ることができました。本当にありがたいことです。

それに伴って、近年はイラストレーションの仕事をほとんどやっていない状態になってきました。単純に仕事を引き受ける余地もないですし、作例などの発信もできない状態が続いていたので当然の帰結です。自分の中でも、もうイラストレーターと名乗るのやめようかな・・・と思っていた時期もあります。

イラストレーターも頑張ろうと思ったコロナ渦

それでもまたイラストレーションの仕事がしたいなぁ、と思うようになったのはいくつか段階的な理由があります。ひとつめは、コロナ渦において、東アジアのクリエイティブに強く刺激を受けたことです。最初のきっかけは韓国ドラマを見始めたことでした。過去の韓流ドラマブームのときに受けていたと思うドラマはそこまでハマれなかったのですが、今作られているドラマには、クリエイターの現実をきちんとみつめて新しいものを作っていこう!というような挑戦的な熱を感じることが多かったです。音楽も同様でした。そのまま中国やタイでの流行なども見たり、海外作家の小説なども読むようになりました。これまで自分は西欧を海外だと思っていたんだ…と視野の狭さに驚きました。

自分は2020年時点で、先に述べた2018年から続くわりと大きな自己変革の中にいたので、強く考えに影響を受けたと思います。今までの自分だったら選ばなかった選択をすることもすごく増えたと感じます。

そんな中で、仕事をしながらうまくできなかったらどうしよう、引き受けたけど自分では役不足なのでは?と思うようなことが増えてきて、どうしてこういう思考回路がわいてくるんだろう?と考えた時に、自分の仕事に対して受け身すぎるからかもしれない、と思い至りました。

どの仕事も、わたしの過去の実績を見てお声掛けいただいていますが、それは自分で主体的にこれをやりたい!と思って実績を積んできたものではなく、たなぼた的な要素がすごく強いです。それはすごく幸せなことだと思うんですが、それとは別に自分でやりたくてやっていること、みたいなものがあまり積み上がっていないことに気付きました。いろいろな考えがあると思いますが、わたしはもう少し自分で積み上げていくことを今やりたいかもしれない、、、と思いました。

結局、人が喜んでくれるとうれしい

そして「あ、イラストレーションをもっとやろう!」と思う決め手となったのは、ひょんなことからわたしが描いたイラストレーションを見て、はじめてあった人同士がうれしそうに話しているのに触れたことでした。過去に自分が描いたイラストレーションを介して、見知らぬ人たちが親しく話すきっかけになったり、この絵が好きです〜と言ってくれている、それがすっごくうれしかったんです。そしてそれはわたしがものを作ったりすることの根源のような気がしました。自分が得意なこと、出来ることで誰かが喜んだり助かったりすることがあるんだなぁというのがこの仕事をしている理由なんだろうなぁと。絵がうまくかけることも嬉しいけど、自分が頭に思い描いたこと、面白いと思ったことを絵にして人に披露して、相手が面白がってくれたり楽しんでいること、それがわたしは楽しかったんだったなぁと。忘れていました。そして結局、好きなことをやって自分が充実することも、誰かを喜ばせることに繋がるんだ〜とスッキリしました。

わたしはデザイナーとしては資質的には標準的なレベルだし、生粋のデザイナー!みたいなものとは違うと思います。世のスターデザイナーの皆さんたちの作り出しているものにいつも打ちのめされているし笑、それをバネにデザインのスキルアップにものすごく真剣に取り組むぞ!良いデザインをたくさん生み出して社会を変えていきたいぞ!とは思っていない気がします。どちらかというと、作る力を身に着けていくことそのものが楽しく、好きなので、クライアントのやりたいことを自分が持っているスキルで解決できたらいいな、みたいなマインドセットで仕事をしています。

一方でイラストレーションについては、デザインと同じようにそれを以て誰かの言いたいことを代弁出来ることともうひとつ、自分が伝えたいことを伝える手段としても携えているのかなと。そこについてはまだ分類が曖昧です。まだそこまでイラストレーションの仕事にコミットしたことがないけど、そうした時になにか今持っている感覚が揺らぐのがちょっと怖かったのかな?だけど、今なら出来る気がする。今年から挑戦してみたい!そう思っています。

まずはこれまで全然出来ていなかったけど作品群を作って自分がどんな表現を出来るのか、を発信していきたいので、描く時間を増やしていこうと思っています。具体的には、まずポッドキャストのカバーイラストをタッチを揃えてはじめていきます。実は2021年にはじめたポッドキャストが2022年に毎週休むことなく更新できたのです。この自分の生真面目を利用します!

ポッドキャストをはじめた当初、アドビフレスコに慣れたい時期だったのですがあまり使う機会がなかったので、毎回カバーイラストを描いていくことにしました。年間で50枚ほどできました。タッチは面で描いたものが中心でした。ポッドキャストはまだ続けられそうなので、今後は作品群を作りたいタッチに固定してカバーを描いていこうと思います。そうすることで年間50枚は確定で完成します。それとはまた別に週に1枚ほど仕上げて、年間で100枚くらい描いていけたら楽しいなと。10年続けたら1000枚!でもきっとタッチが変化していくだろうな…とか、ちょっと長ーい予定を考えてワクワクしたりもしています。

インスタグラムで更新していきます。よかったらフォローしてくださいね。way to go designの実績を上げているアカウントとは別です!

実はイラストレーターとしてはSAHCHASと名乗ろうと思っています

これまでは、way to go designの東郷明佳としてクレジットしてもらってましたが、イラストレーターとしては、SAHCHASと名乗ることにしていたりします。イラストレーションに関しては海外からもお仕事を受けたいのと、デザイナーとしての自分と分けたくなったからです。しかしその後まだ一度もオーダー受けてないから使ってないのですが。ぜひ今年は使いたい。笑

今年は新しいバランスを目指します!
応援よろしくお願いいたします

とはいえ年度内はウェブやデザインの仕事でギュッと活躍の場を頂いていてそれも楽しみです。デザインの仕事にも良い影響がでてくるといいなぁ。新しいバランスを自分で見出していく元年にしていきたいな〜と思っています。楽しみです。よろしくおねがいします。