先日、某有名芸能人のお二人が結婚を発表した日に、ツイッターにRTされていたこちらのブログ。
「推し」が結婚するそうです。 | 竹内佐千子「沼の中で不惑を迎えます。~輝くな! アラフォーおっかけレズビアン!~」 | よみタイ
某有名芸能人が結婚発表したことは知らずに読んだのですが、KPOPに最近傾倒しているわたしにとってはまず、
竹内さんって、うりaespaと一緒にNEXT LEVELしてくれたチャンミンさんのペンの方なんだ…
から始まり、推しが結婚したことによる、
人の夫の写真を壁に貼っているのはどうなのか…
という苦悩(ここで、あ、リアコって感じではないのね、と思ったりもする)。からの担当編集エイチさんのひとこと
いいじゃないですか!人の夫ですけどもともとは知らないおばさんの息子だったわけだし!!!
の一言。涙出るほど笑いました。わたしは「ほんとそう!わたし達知らないおばさんの子どもたちをみんなで応援して盛り上がってるんだね!平和だね笑」と思えるタイプのKPOPファンなので、いいんですが、世の中にはホントの本気でアイドルに恋をし、叶わぬ気持ちを満たすために活動しているみなさんがいるわけで…。それはさておき竹内さんも別にそういう感じの好きではなかったようで、もやもやがあると書かれていて、昭和のお祝いムードが苦手ってのもすっごくわかる!しかも最終的に気持ちが複雑すぎて説明できなくて吉幾三になったり、複雑なものの例えにリリアンを出してくるなど、竹内さんとは仲良くできそうだ…と勝手に思ったので、
そうだ!漫画を買おう!
と思いました。好きなものに課金したいのがオタクの欲求なのでね。竹内さんのサイトを拝見し、既刊をチェック。イケメンに会いに行ったりおっかけたりのレポートっぽい漫画が多いようでした。さすが!でもフィクションが読みたいな〜と思ったのと、1話だけ公開されていたのが面白かったので「赤ちゃん本部長」をまとめ買いしました。hontoにて。
結論・めちゃくちゃいいのでみんな読んでください。
いきなり結論なんですが、読んでよかったです!おもしろいのはもちろんなんだけど、すっごくいい!あんまり話すとつまんないんで、ぜひ読んでほしいです。1話は公開されているので。物語は、株式会社モアイの武田営業本部長47歳がある日目覚めたら赤ちゃんになってところからはじまります。突然?って感じですが、周りの部下も、案外あっさり本部長を受け入れて?「本部長は赤ちゃんである」という設定で仕事を振り分けて進んでいきます。必要以上に深刻になることもなく、現状を確認して、お互い助け合ったり、励まし合ったり、お世話し合ったりしながら過ごすお話です。
ある日突然赤ちゃんになることはほとんどの人にはおこらないとおもうけど、そうじゃなくても怪我や病気、プライベートでの役割の変化などが理由で「今までどおりに仕事ができない自分になる」ってみんなに起こりうることですよね。そんなときに出来るところはそのままやって、できないところは周りのサポートでカバーすることと同じだなと思いました。たくさんのひとで一緒に働くとき、人が多いからって全員が目一杯働くのではなく、そういうゆとりがみんなにあるような環境にしておくって大事だなって思いました。
本部長は体は赤ちゃんですが、中身は本部長のままなのです。それまでの営業部がどうだったのかはわかりませんがもしかしたら「ガタイも良くて、仕事も出来る47歳の男性」のときより、「仕事のリーダーシップはあるけど、みんながお世話してあげないといけない赤ちゃん」の本部長のほうがもしかして平和なのでは?という気がしました。人間て、完璧すぎたり、自分より優位性を感じる立場の人には心を開きにくいってあるよな〜なんて。本部長が赤ちゃんであるがゆえの問題やその対応、取引先の反応などもおもしろく描かれていて、さらに、本部長をサポートする部下たちもみんなそれぞれがそれぞれのやり方でお互いフォローしあっていて、それが当然のように行われているのが、微笑ましい&かわいらしくて、おもしろいです!
他の部署の社員たちや上司にも悩みがあったりして、ひとりひとり違うっていうのも、当然のように描かれていて、現実的かつ「自分とは違っている他者」との付き合い方へのヒントや客観的な感覚も改めて考えることが出来ました。中身を細かく説明しそうになっちゃう。とりあえず読みたくなったら下記より…。
赤ちゃん本部長 分冊版(1)
作品紹介
株式会社モアイに勤める武田営業本部長47歳。
ある朝目覚めると、中身はそのままで身体だけが赤ちゃんに!どうやら生後8ヵ月ぐらいの大きさらしい。
部下の坂井部長、天野課長、平社員の西浦を巻き込んで、前代未聞の社内育児が開幕!
※公式サイトからいろんな書店選べました!
ちなみにNHKでアニメ化もしているようで、本部長の声は安田顕さんがやっているようです。見たい…再放送求むです。