このブログを立ち上げるにあたって、色をどうするかという考えにぶつかったとき、少し前にラジオで色の見え方が人によって異なる話とそれによって過去に差別があったということを聞いたことを思い出しました。
ゲストの川端裕人さんの著書は下記です。
「色覚の多様性は21世紀の練習問題」としての視点
川端さんのお話では、20世紀に色覚の違いを色覚異常として差別してきた歴史を踏まえて色覚検査はなくなっていたのですが、結局生活に支障があることもため、検査が必要であろうということで眼科医のみなさんが復活させているとのことですが、だからといって20世紀の検査を復活させたらまずいだろうということになったということでした。今復活させるならどうするかというのは新たな形を考える必要があるということの根拠を話されています。
色の見え方がそれぞれ異なることまではなんとなく想像できていましたが、そう言われたら隣り合う色の組み合わせやベタの色と上に載った文字の色の組み合わせで区分けがわかりにくいってことはあるのだろうなと。逆に人には区別しにくいものがすごく違って見える人もいたりもしますよね。
このサイトではデザインの斬新さやモダンさよりも、多くの人に触れやすく読みやすいデザインを目指したいので、カラーリングはできるだけ多くの人に読みやすいように整えようと思っています。ただ、結局どのような色がいいのか…と迷って調べたところ、きちんとそういう色バリエーションのセットがあることを知りました。
カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット
下記のサイトから、ガイドブックのpdfをダウンロード出来ます。スウォッチもダウンロード出来ました。とても助かりました。
色覚の多様性に配慮した案内・サイン・図表等用のカラーユニバーサルデザイン推奨配色セット
(バリアフリーに配慮した見分けやすい色の組み合わせ)
概要の抜粋
見分けやすい組み合わせと見分けにくい組み合わせを確認
通常は赤と緑は別の色なので完全に違う色に見えますが、色味の具合によって区別がしにくいことを知りました。なるほど、、という感じに。
ただ、Q&Aを拝見すると、やはりみんなに完全にうまく見分けられる組み合わせはなかなかむずかしそう。色に過剰に頼らず、形や、大きさなどでも区別を出来るような工夫が必要ですね。
最初にリンクしたラジオの中でリスナーさんからの投稿や、川端さんもおっしゃってますが、人によって見え方が違うことがあり、そこを周りの人が自然にフォローできるような状況になることが社会的には優しいのかなと思いました。
最後に川端さんのおっしゃっていた「みんな色については壮大に間違い合っている」というのが考えさせられました。