11月にはじめたPodcast活動。週1の部活みたいな感じでとてもいいリズムになっています。はじめはフリーランスデザイナー・イラストレーターとして考えてることなどを話していくことになるかな〜?と思ってたんですけど、話しはじめて気付いたのは、
わたし別にそんなこと話したいと思っていない
ということです笑。このブログを書きながらも思っていたのですが、わたしは「仕事へのスタンスとか在り方とか生き方とか悩みとかを不特定多数の人とシェアして高めていきたい!」みたいな気持ちは
優先順位がかなり低い
みたいです。
親しい人と話したり相談したり、価値観を共有するのは大事だと思いますが不特定多数の人に述べたいことではないって感じです。日常的にも仕事以外の時間に仕事の事考えてることあんまりないし…「仕事や生き方についてのスタンスの一般化」にはあまり熱意を持てず。
でもデザインを生業としている人の発信ってそういう発信が多いし、自分は興味ないくせになんですが人のそういう発信を読むのは面白いし気付きも多いので、自分もそういういろんなひとに波及できるようなものを出せたらいいな(クリエイターとして)とか思っていました。でも多分そういう発信が面白い人って、そういうことが楽しいし、熱意があって発信しているから読み手にも響くし、面白いんですよね。
よくよく考えたらわたしは好きなことを通じて身につけたスキルが今の仕事につながっているほうで、仕事はどちらかというと副産物だと思います。だから社会人になってからずっと「デザイナー・イラストレーターとしての自分」が生活や人生、対外的な自分の在り方の「中心になりすぎている」ことにちょっともやもやしていた気がします。そっちは後付けで先にあった自分の中心が脇においやられるようなイメージ。自分で勝手にそうしていただけなんですが、そのもやっとの所在って意外と自分でみつけらんないものでした。
わたしは正直に言って「自分がクリエイターとして広く評価されること」に興味関心があんまり強くないです。それよりも自分にマッチしたお客さんからの依頼に繋がりたい。自分の評価が高まることで出会えるお客さんが増えることは一つの魅力ですが、ひとりで仕事をしている以上、やれることには限界があるし、野心的なタイプでもないです。依頼者とわたしの双方がすこやかであることが一番大事と思っています。それがいいか悪いかはいろんな捉え方があるけど事実としてそうです。いまのところ。
社会的な立場を高めることを目的とした発信よりも、自分が好きなことやものごとについて話したいしそれを通じて同じように好きになってくれる人、好きまでいかずとも興味を持ってくれる人が増えたら…と考えるととてもワクワクします。これが足りていなかったんだな!と実感しました。聞いてくれた友人・知人からも
なんかとりあえず楽しそうに喋っているのがいい
と複数回言われて、その中から紹介したドラマ見るね〜と言ってくれたり、音楽を聞いてくれた人も現れてそれだけでもう満足、やってよかった!と思っています。それに付随して、カバーアートも毎回描き下ろしてますが、これも誰からのしばりもなく、自分の好きなようにやっていいってのがあまりにも楽しくて、あ〜イラストも最初は自分が描きたくて好きで描いてたものだったけど、最近は仕事とかなにか目的のために描いてばっかだったもんな〜と改めて実感しました。そもそも自由に描こう!描きたい!みたいなマインドすら消えていた気がします。
話の中に自分の悩みや考え方が入り交じることはあると思うけど、カッコつけて(?)フリーランスデザイナー・イラストレーターとしての発信!みたいなテーマづけするのはやめて(すでにそうじゃないけど)、わたし個人が好きなことを話して外に放り投げる活動にしたいと思っています。
そういえばもともと「市井の人たちの考えていること」はいつも気になるテーマとして持っていて、だから「人が暮らしている何気ない風景」が好きだなぁと思ってその空気感を描いて見ようと思ったという背景があるし、全然知らなかった人の考えていることを聞くのはおもしろい体験だと常々思っています。そういう特集も以前フリーペーパー制作に参加してやったなぁ。ちょっと脱線したけど。人の話はおもしろいと思っているのに自分はカッコつけてやろうとしていた事実、若干恥ずいものがありますが、今後は飾らずぼちぼち続けようと思ってます。というかむしろ、話したいことが溢れていていくらでもやれるけど?状態なので、よろしくおねがいします。
あ、毎週木曜更新です。
Spotifyでしか聴けないのですが、ポッドキャスト内で紹介した曲についてや軽い内容の説明を綴るサイトもあります。