フリーランスになって以来、時間感覚を維持するためと外界との関わりを兼ねてラジオを聴く習慣があります。ラジコが出来てからは(最近は時間がたりなくてほとんど聞いてないのですが)一時期深夜ラジオにもどっぷりとつかっていました。数年前からは、英語のヒアリングのトレーニングを兼ねて車で聴けるような海外メディアを漁ったりしているうちにポッドキャストを聴くようになりました。その中で、日本語のポッドキャストで聴いているのが「OVER THE SUN」です。

ちなみに上記のようにポッドキャスト埋め込みする方法を知ったのでそれも記事にしました。

この番組で、パーソナリティのジェーン・スーさん、堀井美香さんの合言葉に

「負けへんで〜」

というのがあります。社会のいろんな外圧に負けず、元気に生きて行こう!っていう番組(ざっくり)なので、辛いことやままならないこともたくさんあるけど、「負けへんで〜」と思いながら頑張ってやっていこうね!という意味でおっしゃってるんだと思います。

ふたりの勢いを聴いていると、わたしまだまだオバサンではないんだな‥と思いました笑 まだまだ修行が足りない。でも「負けへんで〜!」な気持ちは好きだし、わたしもそういう気持ちで過ごしてきたような気がします。

今日はちょっと自分の話です。わたしは自分で言うのもなんですが、特に大きな反抗期もなく、成績や素行も難をつけられるほどの問題もなく高校まで過ごして、大学にもなんとか入れました。一般的に上出来な学生だったと思います。

でも大学に入ってから少しずつ暗雲が立ち込め始めました。入学直後からいろいろ挫折したり、こんなはずじゃ・・・と思い悩んだりしました。今思えば年相応の悩みなのかもしれないけど、高校まではのほほんとしていたけど、大学で周りの人がみんな優秀で、自分が何にも考えてなくて悲しくなりました。とはいえ周りの仲間には恵まれていたので、そのまま頑張って通い続けることは出来て一応4年間大学に通いました。でも大卒時に就職も出来ず。所属していた研究室の教授がいわゆる日本的な型にハマったタイプではなかったのだけが救いで、
「なんか悩んでるみたいですけど、別に4年で就職しないといけないわけではないですよ?やりたいことをもう一回かんがえてみたら?」
と言ってくれなければ引きこもっちゃったりとか遅れてきた反抗期で非行に走りかねない状況だった気がします。そこからは、結局イメージしていたような就職(なんらかの企業の総合職or技術職としての勤務)をせず、グラフィックデザイナーになり今に至るまで10代の頃思い描いていた人生とは全く異なるルートでやってまいりました。フリーランスになったのも完全なる消去法です。

親や、周囲の求めるレールに乗っている間は全然そんなこと思ったこともなかったのですが、大卒で就職できず、努めた会社の給料が思っていたより少なく、マジで全然貯金もできなくて、大学時代の友達と同じような水準で遊んだりも出来なくて…みたいになってからは本当に思い悩みました。20代はずっと辛かった。体調も常に不安定でした。

でも、わたしがなんとかやってこれたのは、

(めそめそしやすいわりに)出来ることを考えて試行錯誤することを楽しめる

タイプなんですよね…。根が真面目なので、コツコツやるのも好き。あと、(めそめそしやすいわりに)深層心理で「自分は大丈夫、なんとかやれるはず!」って思ってると思います。DNAありがとう。おかげでここまでこれたと思います。めそめそしやすいんですけど(←若い頃からわたしを知ってる多くの人のイメージだと思います)頑張るのは好きなんです。まさにその時の感覚が

「負けへんで〜」

って感じなんです。このコロナ騒ぎの中でも、これが落ち着いたときの今後の生き方のために出来ることを考えて行動しよう!とか、あれこれ考えて、2022年の中頃くらいまでにこれとこれとこれをやろう〜とか、結構詳細に予定を立てていました。

と言ってもひとつひとつは大したものじゃないんです。でもやれることはやらなきゃ!ってなっちゃって、ちょっと詰め込みすぎてたみたいで、ここ数ヶ月は、急に全然やる気がしなくなってきちゃって。ナンジャコリャ・・・って思いながら過ごしていました。数年前から健康のためにフィジカルのトレーニングもしているのですがそのペースもかなりダウンして筋肉を維持するのが精一杯な感じに。でも、

笑ったり、眠かったり、おなかすいたりはするし、
まだそこまで辛いはずない、、まだまだやれるはず!

って思っていたのです。これがよくなかった。4月末くらいに、

プツン・・・

ときたみたいです。思い返せば2月くらいからじわじわきていたんですが、ただの年度末の多忙のせいかなと思っていました。でも4月末くらいからはとにかく具体的に体調が悪くなってしまいました。病院に行くほどの致命傷ではないんだけど、頭痛が断続的に続いたり、胃がめちゃくちゃ痛くなったり、睡眠が乱れて肌荒れが酷くなったり、首や背中、体もあちこち謎の痛みが慢性的にあって、なんかずっと「元気じゃない!」って感じ。集中力にも欠けるけど、病院にいくほどではなくて(家族が見かねて勧めてきたので最終的に行ったけど、どこが悪いということでもなかったので天気のせいかな?って言われた笑)。

で、もうね、5月31日の今日、わたし認めます。

負けたよ・・・orz

って。そもそも

辛かったら笑えるわけないとか、眠れるわけないとか、ご飯食べれなくなるだろとか怖すぎる概念

だと気付きました。

よく考えたらそんなとこまでいったら簡単に戻ってこれないんだよ!

だったらもう負けでいい。

自分の思った通りにも、周りの期待通りにも出来なかった!ちゃんちゃん♪

でいい。もうなんか負けでいい。コロナに気をつけるの疲れた。国内ニュースにも疲れた。生涯で2000万円貯めろとか、副業いくつも持って頑張る時代!とか、2拠点で軽やかに暮らそう!とかにももう疲れた。就活で乗り遅れたトラウマがあるからなのか、乗り遅れたくない!っていう気持ちがどこかにあるみたいで、わたしもそういう新しさにうまく対応できるように考えなきゃってずっと思っていたんです。が、ちょっと1回降参します。

一旦、頑張らなくてもいいことにします。うまくいかせようとしない!どうせ思った通りにいかない!笑

今日出来ること、やりたいこと、をしてればとりあえずオッケー。こんな漠然とした不安に思い悩んで、体調もいまいちだなって思いながらも、面白いときには笑えているし、友達や家族とも大きな揉め事もなく仲良くやれてるし、推しへの熱意は留まらないし(笑)、好きなことを勉強するのも楽しいし、もうそれでめいっぱいだ。できるだけのことはやれてるし、もっとうまくやろうとしなくていい。少なくとも体調が悪くなるほど無理しなくていい。もう十分。不安の原因や問題が今すぐ解決できずとも、できそうなことを見つけたら動けるようにしておく、って気に掛けるくらいでいいでしょう。どうせ思った通りにいかないしな。

負けた〜!って思ったらかなり気が楽になりましたよ。ちなみに「OVER THE SUN」では、リスナーの皆さんがメールの最後に

ご自愛ください

とつけて投稿してくるのがいつの間にかパターンになってるんですが、もうこれです。

わたし、負けて、ご自愛します。

「負けへんで〜」と「ご自愛ください」はセットなんだなぁとつくづく思います。どっちもMCのお二方とリスナー達からの優しいエールなんだ。

皆様もご無理なく。もう今とりあえず生きているだけで本当によかった。できるだけ辛くないように祈ってます。辛いの自分だけじゃないですよ。それと、辛いことがあるときに、「辛い」を目一杯体現しなくてもいいです。笑ったり、寝たり、おなかすいたりしてもいいんです。そう思います。「日常の些細なあれこれ」と「辛い気持ち」は並走します。少なくともわたしはそうだから。それを責めないでほしい。陽のパワーですべてをナシには出来ないし、逆に辛い気持ちがあるからって全てがダメにはならないです。いろんな気持ちを抱えて生きてゆきましょうね。ダメな時にはダメでいいし、助け合えるときはお互い助け合いましょう。よろしくおねがいします。

追伸
ローソンで台湾の蜂蜜ラガーみつけて飲んでみました。甘いです。

負けを認める5月末」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる

way to go design
is a freelance design studio
in Kagoshima, japan.

way to go design はグラフィックデザイナー・イラストレーターの東郷明佳のフリーランスデザインスタジオです。現在鹿児島で活動しています